田中 宏(タナカ ヒロシ) TANAKA Hiroshi

単行本(単著)
1.『日本を見つめるアジア人の眼』(田畑書店、1972)
2.『アジア人との出会い―国際交流とは何か―』(田畑書店、1976)
3.『日本のなかのアジア―留学生・在日朝鮮人・「難民」』(大和書房、1980)
4.『虚妄の国際国家・日本―アジアの視点から』(風媒社、1990)
5.『在日外国人―法の壁、心の溝』(岩波書店(新書)1991/新版 1995/第3版 2013)
6.『検証中国人強制連行』(日本中国友好協会全国本部、1994)
7.『Q&A外国人の地方参政権』(五月書房、1996)
8.『戦後60年を考える―補償裁判・国籍差別・歴史認識』(創史社、2005)

単行本(共著・編著)
1.永井道雄・原芳男と『アジア留学生と日本』、歴史のなかの群像―アジア留学生の軌跡」執筆、(日本放送出版協会〈NHKブックス〉、1973)
2.原後山治と『司法修習生=弁護士と国籍』(日本評論社、1977)
3.編『日本軍政とアジアの民族運動』、「軍政体験の日本における歴史化の諸相」執筆/シンポジュウム「アジアの民族運動と日本軍政」参加、(アジア経済研究所:研究双書№316、1983)
4.金原左門・石田玲子・小沢有作・梶村秀樹・三橋修と『日本のなかの韓国・朝鮮人、中国人―神奈川県在住外国人実態調査より』(明石書店、1986)
5.石飛仁・内海愛子と『資料 中国人強制連行』、「解説 前事不忘、後事之師?日中友好の原点」執筆、(明石書店、1987)
6.今村嗣夫・金敬得・新美隆と『指紋制度撤廃への論理』、「登録証のカードを考える/補論指紋をめぐる歴史と運動」執筆、(新幹社、1987)
7. 内海愛子・新美隆と『資料 中国人強制連行の記録』、「中国人強制連行と歴史認識を考える視点」執筆、(明石書店、1990)
8. 粟屋健太郎・三島憲一・広渡清吾・持田幸男・山口定と『戦争責任・戦後責任―日本とドイツはどう違うか』、「日本の戦後補償と歴史認識」執筆、(朝日新聞社〈選書〉、1994)
9.松沢哲成と『中国人強制連行資料―「外務省報告書」全五分冊ほか―』、「解題、解説をかねた一考察」執筆、(現代書館、1995)
10.田中伸尚・波田永実と『遺族と戦後』、「国家は遺族にどう補償したか」執筆、(岩波書店〈新書〉、1995)
11.山田昭次と『隣国からの告発―強制連行の企業責任(2)』、「中国人強制連行の歴史と現在」執筆、(創史社、1996)
12.江橋崇と共編『来日外国人人権白書』、「日本における外国人の人権保障とその系譜/国籍(帰化)、国籍法・帰化行政について」執筆、(明石書店、1997)
13.古庄正・佐藤健生と『日本企業の戦争犯罪』、「中国人強制連行と国・企業―労働力「行政供出」のメカニズム」執筆、(創史社、2000)
14.石坂浩一・山田昭次ほかと『日朝条約への市民提言―歴史的責任の清算と平和のために』、「日朝条約と謝罪・補償の課題/日朝国交と在日コリアンの地位処遇問題」執筆、(明石書店〈明石ブックレット〉、2001)
15.田尻英三・吉野正・山西優二・山田泉と『外国人の定住と日本語教育』、「在日外国人の概況とその教育―日本語教育の周辺」執筆、(ひつじ書房、2004/増補版2007)
16.金敬得と『日・韓「共生社会」の展望―韓国で実現した外国人地方参政権』、「日本における外国人参政権―その歴史と現在/あとがき」執筆、(新幹社、2006)
17.板垣竜太と『日韓 新たな始まりのための20章』、「参政権は『国民固有の権利』か/多民族共生社会のなかで民族学校をどう考えたらよいか」執筆、(岩波書店、2007)
18.李洙任と『グローバル時代の日本社会と国籍』、「Ⅰ日本という国―外国籍住民の視点から/Ⅲ「国籍」を考える」所収、(明石書店、2007)
19.内海愛子・大沼保昭・加藤陽子と『戦後責任―アジアのまなざしに応えて』(岩波書店、2014)
20.枝川朝鮮学校支援都民基金編『(田中宏講演録)民族教育とわたし―80年を振り返りながら』(樹花舎、2017)
21.中村一成と『「共生」を求めて―在日とともに歩んだ半世紀』(解放出版社、2019)

翻訳(共訳)
1.福田桂二と『さよなら・再見』(黄春明著、アジアの現代文学(台湾)、めこん、1979)
2.「村の教師」陳映真著、(『彩鳳の夢』〈現代台湾小説選Ⅰ〉、研文出版、1984、所収)
3.近藤正巳と『現代の鎖国―アジアから日本の実像が見える』(卓南生著、めこん、1985)
4.福永平和と『日本軍占領下のシンガポール―華人虐殺事件の証明』(許雲樵著、青木書店、1986)
5.吉井敬雄と『国際化日本の壁―アジアの常識と日本の常識』(卓南生著、東洋経済新報社、1990)

論稿など
1.「日本の植民地支配下における国籍関係の経緯―台湾・朝鮮に関する参政権と兵役義務をめぐって」(『愛知県立大学外国語学部紀要(地域研究・関連諸科学編)』9号、1974)
2.「日本語をつたえる視点―語学教育における<8・15>」(『朝日アジアレビュー』6(3)、1975)
3.「不条理な在日朝鮮人政策の出立―“日本国籍喪失”の論理にひそむもの」(『季刊三千里』8、1976)
4.「『マラヤ軍政』と戦後日本―中島氏の『宣言』と篠崎氏の『回想録』をめぐる考察」(『愛知県立大学外国語学部紀要(地域研究・関連諸科学編)』14号、1981)
5.「外国人教員任用法をめぐる諸問題―国公立大外国人教員任用法と小・中・高の教員」(『季刊教育法』46、1983)
6.「戦後日本における中国人の地位―その推移と現状」(『愛知県立大学外国語学部紀要(地域研究・関連諸科学編)』16号、1983)
7.「指紋管理の歴史」(「ひとさし指の自由」編集委員会『ひとさし指の自由』社会評論社、1984)
8.「外国人指紋をめぐる立法事実と現状(上・下)」(『法律時報』56(10・11)、1984)
9.「外国人の教育公務員資格、その問題と背景―長野県の梁弘子(ヤン・ホンジャ)事件を手がかりに」(『法律時報』57(5)、1985)
10.「民族問題と差別―歴史的・構造的把握のための試論」(原田伴彦・姜在彦編著『講座 差別と人権 第4巻 民族』雄山閣出版、1985)
11.「戦後日本とポスト植民地問題」(『思想』734、1985)
12.「(座談会)未決の戦後」(大沼保昭、須之部量三、衛藤瀋吉と)」(『世界』1985年9月号)
13.「世界でも特異な日本の制度/犯罪と就業差別の実態」(民族差別と闘う関東交流集会実行委員会編『指紋押捺拒否者への「脅迫状」を読む』明石書店、1985)
14.「外国人の尊厳と指紋登録義務―その必要性と合理性を問う」(『法学セミナー』375、1986)
15.「帰化と戸籍をめぐって―問われる内なる国際化」(日本弁護士連合会『自由と正義』37(5)、1986)
16.「日本の旧植民地出身者と戦後補償」(『法律時報』61(9)、1989)
17.「日本を照射する定点・在日朝鮮人」(『季刊 在日文芸 民涛』10、1990)
18.「日韓3世協議の前後左右―日韓問題を考える基本的視点」(『法律時報』62(7)、1990)
19.「(シンポジウム)在日韓国・朝鮮人と日本人が共に生きる日本社会(緒方貞子、韓英鳩、金敬得、須之部量三と、司会・大沼保昭)」(『法律時報』63(1)、1991)
20.「日本の援護政策と外国人差別の構造―戦後補償と歴史認識を考える」(『法学セミナー』452、1992)
21.「日本の戦後責任とアジア」(大江志乃夫ほか編『岩波講座 近代日本と植民地 第8巻』岩波書店、1993)
22.「日本における外国人労働者論議の”死角”」(中野秀一郎、今津考次郎編『エスニシティの社会学―日本社会の民族的構造』世界思想社、1993)
23.「日本における外国人労働者問題の構図―オールド・カマーとニュー・カマー」(『社会政策学会年報』38、1994)
24.「解説」(劉智渠述『花岡事件』岩波書店(同時代ライブラリー)、1995)
25.「(項目執筆)大村収容所/外国人登録法/外国人労働者・日本/日系人労働者/指紋押捺/出入国管理/戦後補償・日本/定住外国人/パスポート/ビザ」(『世界民族問題事典』平凡社、1995)
26.「特別永住外国人の国籍取得問題」(『法律時報』73(11)、2001)
27.「『在日』の権利闘争の五十年」(藤原書店『環(Kan)』11、2002)
28.「花岡事件の初めと終り―二つの『裁判』を経て『赦免勧告』『釈放』」(花岡事件研究会編『花岡事件横浜法廷記録―BC級戦犯の代表的事例』総和社、2006)
29.「日本の社会保障・学校教育と国籍―コリア系介護事業所の背景となっていること」(久場嬉子編『介護・家事労働者の国際移動―エスニシティ・ジャンダー・ケアの交差』日本評論社、2007)
30.「在日外国人と国際人権規準の接点」(国際人権法学会『国際人権』20号、2009)
31.「日本のなかのアジア―戦後補償と人権保障について」(『岩波講座 東アジア近現代通史』第10巻 岩波書店、2011)
32.「外国人の人権と民際学」(松島泰勝編著『民際学の展開―方法論、人権、地域、環境からの視座―』晃洋書房、2012)
33.「日韓関係に見る「在日」処遇の点描」(和田春樹ほか編『日韓歴史問題をどう解くか』岩波書店、2013)
34.「朝鮮学校の戦後史と高校無償化」(『一橋大〈教育と社会〉研究』第23号、2013)
35.「在日の戦後補償問題」(日本の戦争責任資料センター『戦争責任研究』第80号、2013)
36.「解説:戦後日本の朝鮮人教育政策と都立朝鮮学校」(梶井陟『都立朝鮮人学校の日本人教師』岩波書店(現代文庫)、2014)
37.「新来外国人に対して在日コリアンの経験が持つ意味」(『移民政策研究』第6号、2014)
38.「最高裁判決がJapanese onlyでは、国連・安保常任理入りは無理?-生活保護大分訴訟の上告審判決を評す」(『賃金と社会保障』1622号、旬報社、2014)
39.「在日コリアン問題」(東郷和彦ほか編『歴史問題ハンドブック』岩波書店、2015)
40.「高校無償化からの朝鮮学校除外、その前後左右」(『歴史学研究』第935号、2015)
41.「日本における外国人―戦後史と現在」(荒牧重人ほか編『外国人の子ども人権白書』明石書店、2017)
42.「玄界灘をはさんで「EUの卵」が創れないか」(権寧俊編著『東アジアの多文化共生』明石書店、2017)
43.「高校無償化からの朝鮮学校除外の問題に関する意見書」(李洙任・重本直利編『安重根と東洋平和?東アジアの歴史をめぐる越境的対話』明石書店、2017)
44.「司法は行政の「朝鮮学校いじめ」をただせるか」(『世界』2017年8月号)
45.「日本人の戦争観・アジア観についての私的断想」(大阪経済法科大学『アジア太平洋研究センター年報』第14号、2017)
46.「朝鮮学校差別の見取図―その遠景と近景」(『世界』2018年5月号)
47.「戦後日本の外国人政策を検証し、現在を憂う」(『世界』2018年12月号)
48.「元徴用工・韓国大法院判決についての覚書」(『部落解放』2019年3月号)
49.「韓国の文喜相・国会議長の天皇発言に接し、思い起こすこと」(『部落解放』2019年4月号)
50.「戦後補償問題と日韓・日中の今」(『RAIK通信』177号、2020)
51.「在日外国人の人権状況の現在」(『ヒューマンライツ』2021年1月号)
52.「入管法改正案の成立断念に想う」(『月刊社会民主』2021年7月号)
53.「オリンピックと朝鮮学校」(『世界』2021年10月号)
54.「刊行に寄せて:私の経験、そしていくつかの視点について」(中島智子ほか著『公立学校の外国籍教員―教員の生(ライヴズ)、「法理」という壁』明石書店2021、所収)
55.「『東洋平和論』を念頭に、戦後の日本と朝鮮半島の関係を考える」(龍谷大学社会科学研究所附属安重根東洋平和研究センター編『安重根・「東洋平和論」研究―21世紀の東アジアをひらく思想と行動』明石書店2022、所収)
56.「『学ぶ権利』の保障、国が新しい一歩を」(月刊イオ編集部編『日本の中の外国人学校・新版』明石書店2022、所収)
57.「『第一走者』としての自負と責任の歩み」(大阪・花岡中国人強制連行国家賠償請求訴訟訴訟団編『公道(コンタオ)―尊厳と公正を求める』社会評論社2022、所収)
(2022年4月現在)